アメリカ整形外科学会AAOSに参加してきました。

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AAOSは世界である整形外科の学会の中で、最も権威ある学会の1つです。

演題の採択率がとても低く、一生の間に一度も参加できない整形外科医も多くいるほどです。

幸運にも採択されましたので、今回サンディエゴで行われましたAAOSに参加してきました。

サンディエゴは天気の良い街で有名ですが、参加した日程の半分は雨に見舞われるという残念な結果になりました。

サンディエゴまではJAL便で行きました。

サンディエゴ国際空港からホテルまではウーバーで10分くらいでした。

何となく治安が悪そうな場所にホテルをとってしまい、失敗したかなと思いました。

学会では主に股関節治療に関する演題を中心に聞いてきました。

また展示会場がとても大きく、世界の企業が様々な最新技術を紹介していました。

以下に感想を述べさせて頂きます。

  1. ロボット手術が関節分野だけではなく、脊椎や肩にも広がっていました。今後もロボットがこのペースで発達すれば、神の手をもった医師は不要かもしれません。
  2. 人工股関節のステムではShort Fit and Fill, Full HA coatのstemが大人気でした。各社が同じようなステムを作り始めており今後も流行していくことが予想されました。
  3. 演題では、GLT-1といった今流行りのやせ薬と人工股関節の関係につての発表が多数ありました。他にはスタチンといった薬についても手術との関係が報告されていました。また人工股関節とうつ状態についての発表が多くみられ、こちらも流行なのだろうと感じました。
  4. 人工股関節の手術アプローチは半数以上がDAAでした。日本でも前方系アプローチの比率は上がっておりますが、DAAがさらに広がっていくことが予想されます。

人工股関節の分野においては目新しい内容は特にありませんでした。

以前ロボットについてはどちらでもよいといった内容の記事を書きました。

今でもその考えは変わりませんが、ロボット手術が主流となっていくかもしれないなと感じました。

海外学会、特にアメリカの学会では目新しい知見だけではなく、現在の流行のようなものを把握することができます。

毎年行くと費用がかかりますが、数年に1度は参加して知識のアップデートをはかりたいと思います。

北陸股関節外科医

北陸の整形外科医であり股関節を専門にしています。股関節鏡治療、人工関節治療を得意としています。学位取得後にイギリスに留学し最先端の股関節温存治療を学んできました。
・医学博士
・日本整形外科学会専門医、リウマチ認定医
・人工関節認定医

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