スポーツ股関節検診

FAI

このブログではFAIや若い人の股関節痛についての情報を発信しております。

そして過去の記事でもあるように、FAIは将来的に変形性股関節症のリスクとなることが分かっています。

そしてそのFAIはスポーツ選手に多く、その骨の異常は思春期頃につくられるということも近年分かってきております。

Heerey JJ, van Klij P, Agricola R, Dijkstra HP, Plass L, Crossley KM, Kemp JL. Preventing hip osteoarthritis in athletes: is it really a mission impossible? Br J Sports Med. 2024 Apr 25;58(9):465-467. doi: 10.1136/bjsports-2023-107584. PMID: 38423751.

そこで

私が勤務している病院で「スポーツ股関節検診」を行いました。


対象は、学生世代のスポーツ選手やスポーツに関わる方々です。

検診では、FAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)Groin pain(鼠径部痛)についてのミニ講義を行いました。
これらは当ブログでもよく取り上げているテーマです。

また、当院の理学療法士が股関節の柔軟性や筋力のチェックも担当しました。
一人ひとり丁寧に評価しました。

さらに、理学療法士の指導のもと「HIP3」などのトレーニング体験も実施しました。
こちらも以前ブログで紹介した内容です。

参加者は主に中高生とその保護者、そして指導者の方々でした。
30名以上の選手と、その保護者・関係者を合わせて約50名にご参加いただきました。

このような取り組みは当院では初めての試みでした。
運営には多少時間がかかる場面もありましたが、
理学療法士や事務スタッフの協力で、スムーズに進行できました。

参加者の皆さんからは「とても有意義だった」との声をいただいています。

今後も、より多くの方に股関節の病気やリハビリについて知っていただける機会をつくっていきたいと思います。

北陸股関節外科医

富山、石川、福井の北陸で整形外科医をしており股関節を専門にしています。股関節鏡治療、人工関節治療を得意としています。学位取得後にイギリスに留学し最先端の股関節温存治療を学んできました。
・医学博士
・日本整形外科学会専門医、リウマチ認定医
・人工関節認定医

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