
今日は腰痛についてお話いたします。
股関節外科医なのになぜ腰痛?と思われたかと思います。
答えは単純で、私がいま腰痛で苦しんでいるからです(笑)
整形外科外来で圧倒的に多い患者さんが、「腰痛」の患者さんです。
今回は整形外科医が腰痛になったとき、どのような行動をするのか、についてお話いたします。
腰痛になったきっかけ
1か月ほど前に、かなり久しぶりにスポーツをしました。
その練習の時に激しく運動したことをきっかけに腰痛が出現しました。
ひどいときは起き上がるのもつらい腰痛がありましたが、今は何とか生活できるレベルになっています。
この間私は病院を受診することなく、自分で様子を見るという判断をしたのですが、なぜそのように判断したのでしょうか。
病院を受診しなかった理由
第1に腰が痛くなった原因に心当たりがあるということ
私の場合は、慣れない運動をしたせいで腰痛が出現しました。
これはいわゆる急性腰痛症(ぎっくり腰)の経過としては矛盾しないものになりますね。
第2に神経症状やその他の症状がないこと。
腰痛と同時にあしに伝わるようなびりびりした痛みや、しびれ、また脱力感と言ったような神経症状がなかったため
病院でMRIを撮影するほどではないかと考え受診しませんでした。
また発熱などもなく、私自身大きな病気を持っているということもありませんでしたので、
化膿性脊椎炎やがんの転移など見逃してはいけない腰痛ではないだろうと考えました。
第3に痛みはありましたが、生活は可能なレベルであったというこ
痛み止めも以前使用したものが家にありましたので、それを内服していました。
痛みが我慢できないほどひどい場合は、整形外科を受診して、注射を打ってもらうか、
痛み止めを増量してもらうかの相談をしたと思います。
以上の理由から、急性腰痛症であり現状は病院を受診しないでいいだろうと判断しました。
ですが、逆に上記のような心配があるようでしたら、皆さんは病院を受診することをおすすめいたします。
腰痛になってどんなことに気を付けている?
腰痛になるということは、腰に負担がかかっているということですので、なるべく腰に負担をかけないように気を付けています。
まず、中腰にならないこと
そして重いものを持たないことを意識しています。
長時間の座位もよくないのですが、通勤時間が長く運転に時間がかかるためこれは仕方がないとあきらめています。
またただ安静にしているだけではよくないと思い、痛くない範囲で適度な運動をするようにしています。
さらに家にある椅子が少しあっていない気がしているので、今はあまり座らないようにしています。
外来で「腰に負担をかけないようにしてくださいね」というと
「仕事や家事があるのでそんなことはできません。」
とおっしゃる患者さんがいらっしゃいますが、変えられない習慣や仕事というものは仕方がありませんので、変えられるところから腰を大事にして頂ければと思います。
まとめ
今日は腰痛の自己体験についてお話ししました。
私は様子を見ていますが、心配な方は整形外科を受診してください。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!
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