
骨折したら一番治りにくい部位はどこでしょうか?
なぜこのような疑問が生じたのかというと、
私が大好きな漫画、グラップラー刃牙に出てくる天才医師鎬紅葉がこんなことを言っていたからです。
「イチバン厄介な骨折を体験させてあげよう。ギブスもあてられぬ肩甲骨の裏側…」
当時高校生の私は、この攻撃に恐怖し絶対に肩甲骨、肋骨だけはケガしないようにしようと心に誓ったのでした…
刃牙はこのようなトンデモ医療がすごく面白いですよね。
肩甲骨骨折でも体部は血流が豊富なため骨はくっつきやすいです。
関節にかかるものであった場合や特殊な骨折では手術加療が必要となることもあります。
では整形外科医から見て本当に治りにくい骨折とはどのようなものでしょうか。
今回の記事は骨折に関するお話をさせて頂きます。
治りにくい骨折とは?
治りにくいという言葉の定義はいくつかありますが、今回は
骨癒合しにくい(骨がくっつきにくい)、骨癒合はしやすいが治療が難しい、
この両者の意味で考えます。
骨盤骨折 寛骨臼骨折
骨盤の骨折は若い人ならば交通事故や転落といった激しい外傷でおこります。
骨盤自体は骨がくっつきやすい部位ではあるのですが、治療が難しく専門的な技術が必要となります。
また場合によっては命にかかわることもあるため3次救急病院にて治療が行われることが多いです。
大腿骨頸部骨折 舟状骨骨折 距骨骨折
これらは血流が少ない部位であり骨がくっつきにくい骨折になります。
そのため基本的に手術が必要となることが多いです。
頸部という大腿骨のくびれた場所での骨折は、骨がくっつきにくく、インプラントによる治療が必要となることが多いです。
こちらは高齢の方に多い骨折になります。
足関節の粉砕骨折(ピロン骨折)
足関節の骨折のうち、転落などの激しい外傷で生じた骨折の場合治療が難しくなることがあります。
特にピロン骨折と言われるような、下腿骨の骨折は治療に専門的な技術が必要になります。
まとめ
治りにくい骨折の部位について説明いたしました。
骨折は部位によって治りにくさが変わりますが、同じ部位によっても骨折の形などで治療が難しくなることもあります。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございます!
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