今年も日本股関節学会学術集会に参加してきました。
今回も非常に充実した内容で、勉強になったことや気づきが多かったので、いくつか印象に残ったトピックを紹介したいと思います。
ベーシック・アドバンスドセミナーに参加して
毎年恒例のベーシックセミナーに今年も参加しました。ほぼ毎年出席しているので、もはや常連の域に入っているかもしれません。
今年は黒澤先生による仙腸関節に関する講演が特に印象的でした。
外来診療の中でこの知識を持っているかどうかで、患者さんとの信頼関係にも差が出るように感じます。
まだ未解明な部分も多い分野ですが、今後は自分でもエビデンスを整理していきたいと思いました。
このテーマはいずれブログでも詳しく取り上げてみようと思います。
股関節鏡セミナーの印象
股関節鏡のセッションにも参加しました。
この分野の先生方は皆さん本当に親切で、いつも雰囲気が良いなと感じます。
技術的な議論も活発で、刺激をたくさんいただきました。
不安定症・マイクロインスタビリティについて
今年は骨盤輪不安定症や**micro instability(マイクロインスタビリティ)**に関する話題が多かった印象です。
海外学会でもこのテーマは注目されていますが、個人的には「micro instability」という定義が非常に難しいと感じています。
“Micro”というからには“Macro”ではない不安定性を意味しますが、
おそらく“Macro instability”は明らかな形成不全を指しているのだと思います。
では、“Micro instability”とは一見形成不全ではないものの、不安定性を示す状態のことなのでしょうか。
定義が曖昧なままでは議論が噛み合わないこともあるので、今後どこかで質問してみたいと思っています。
THAではナビ・ロボット・AR・AMISアプローチが話題に
今年のTHA(人工股関節置換術)関連では、**前方アプローチ(AMISアプローチ)**に関する発表が特に多かったです。
企業側も前方アプローチを推奨しているようで、各メーカーが牽引台を用意しているのが印象的でした。
また、ARナビゲーションやロボティック手術に関する話題も盛り上がっており、今後ますます発展していく分野だと感じました。
学会は人とのつながりの場
若い頃は発表に集中するばかりでしたが、最近は他大学や他施設の先生方とお話しする時間がとても貴重に感じます。
症例の相談をしたり、人生相談をしたりと、学問だけでなく人としての学びも多い時間でした。
今回もたくさんの刺激をいただき、改めて「学会に参加することの価値」を感じる良い機会になりました。

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