
本記事では実際に海外留学をした経験から医師の海外留学がどのようなメリットがあるのか、またその体験談を、海外留学に興味がある人に向けて発信したいと思います。
海外留学はした方がよいか?
結論から言うと私は海外留学はできるならした方がいいと思います。
もちろんしなくてはいけないというわけでは全くありません。海外留学をしていなくても立派な医師はたくさんいます。むしろ海外留学したはいいもののその経験を全く生かせていない人もいるでしょう。
これは一般論ではなく私個人の意見ですが、私は海外留学を経験出来てよかったですし、もししなかったとしたら今でも悶々とした気持ちがくすぶっていたと思います。
私自身海外留学に興味をもったのは留学する少し前のことでした。とあるご縁がありイギリスのとても有名な大学病院を紹介して頂きました。
1年間のリサーチフェローという肩書で主に研究と股関節鏡手術の見学をしていました。
留学中の仕事や余暇の詳細はまた記事にしたいと思いますが、今回は私にとっての留学のメリット・デメリットについてお話します。
留学のメリット
- 留学したという人になれる
海外留学の経験がよかったのか悪かったのか、それは留学をした人にしか分かりませんし、誰かに伝えることもできません。
私は留学を経験したという医師になれたため後輩や友人が留学に興味を持った時に親身になることができるようになりました。
また学会などで会う他大学の先生からも、○○に留学した先生という認識を持ってもらえるようになります。そして留学の苦労話などで盛り上がることができます。
- 世界が広がる
これは留学した人がよく言うセリフであまり言いたくはなかったのですが、確かに世界が広がったような気がします。
具体的には海外の友人も少しできました。留学先の上司はとても偉大な方で私の人生観にも影響を及ぼしてくれました。
それ以上に国内で、利益関係がないにもかかわらずとてもよくしてくれた先生とたくさん知り合うことができました。
医師になってから医局という世界のみで生きてきた私にとってはまさに世界が広がった体験となりました。
- 家族との思い出になる、旅行ができる
留学中は楽しいこともあるのですが、苦労することもたくさんありました。
私は家族と一緒に留学しましたので、そのどちらも一緒に乗り越えることができました。
これはかけがえのない財産となっています。またヨーロッパの各地を旅行することができました。もうこのようなことは一生できないのだろうなと思います。
デメリット
- お金が無くなる
これが一番でしょう。貯金がごりごりとなくなっていくのはやはり不安になります。
ですがお金には代えられない経験であることも事実です。
- キャリアに影響する
留学中は手術などができず自分のスキルが落ちないか心配でした。
また帰国後のキャリアが自分の思い描いたものになるかどうかは分かりません。
なんとなく、留学はいい思いをしてきたんだろう、と周りから思われることもあります。
一方留学した身からすれば、研究をしたり手術の勉強をしたりと留学ハイの状態になっています。帰国後の人事が意にそぐわないものとなった場合、その葛藤に悩むこともあるかもしれません。
まとめ
留学のメリット、デメリットは両方ありますがそれでも留学してよかったと思います。
留学に興味がある医師の方はぜひチャンスがあればトライしてみてください。
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