
サッカーなどのスポーツ選手の中で鼠径部の痛みを訴える人がいます。
古くからこのような鼠径部の症状は原因が分からないことが多く、色々な病名がつけられてきました。
恥骨結合炎やスポーツヘルニアなどと言われることがありましたが、
近年このスポーツ選手に起こる原因不明で、よくならない鼠径部痛をグローインペインと呼びましょうということが会議で決まりました。
この会議は2014年にカタールのドーハで行われました。
これまで色々な人が色々な呼び名でよび、色々な治療をしていたため混乱が生じていました。
そのためこのアスリートの鼠径部痛の治療をしっかり決めましょうということで、グローインペインという病名が決められました。
本記事ではこのグローインペインについて紹介したいと思います。
グローインペインとは?
グローインペインはスポーツ選手がうったえる鼠径部の痛みのことです。
鼠径部というとだいたい脚の付け根当たりのことをいいます。
このグローインペインは明らかな原因が分からないことが問題であり、これまで多くの治療法が行われてきました。
そして前述したドーハの会議にてこのグローインペインがどのような病気なのかをはっきりとさせました。
画像検査を行わないで圧痛とストレスによる痛みなどで分類した鼠径部痛のうち
- 内転筋関連
- 腸腰筋関連
- 鼠径部関連
- 恥骨関連
- 股関節関連の鼠径部痛(FAIなど)
- その他
このような原因からなる鼠径部痛をグローインペインとして、さらにその原因について圧痛部位によって分類しています。
整形外科の医師の中にはこの鼠径部痛という言葉をあまり使わない人もいます。
整形外科ではよく股関節痛という言葉を用いますが、アスリートの鼠径部痛において股関節が原因である場合と、股関節周囲の内転筋や恥骨部などが原因のことがあります。
そのためグローインペインにおいてはこれらを区別して診察することが重要です。
まとめ
グローインペインについて解説いたしました。
今後グローインペインの治療などについても解説したいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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